映画グレイテスト・ショーマンのラストに「最も崇高な芸術とは人を幸せにすることだ」あります。

肌の色が違う、
身分が低い、
見かけが人と違う、

人前にでるな、隠れていろ、と言われ、人前に出ると奇異な目で見られる、自分たちのまちから出ていけとなじられる、そんな人たちがショーをすることで居場所を得る、
演じる人も観る人も幸せな笑顔になる、そんな映画です。

差別に満ちた時代から私たちは自由で公平な社会を築いてきたはず。なのにまだ、みんなと一緒でない人を認められない、そしてそんな相手を傷つけずにいられない、そんな心の狭く、人を勝手にジャッジする人が大人にもたくさんいます。気の合わない相手がいるなら、それは自分の問題として自分が距離を置けばいいものをわざわざ共感者を集めて集団を作り、仲間はずれにすることで、精神的に攻撃する、無視するなどの行為は証拠の残らないものだから
「別に何もしていません」とうそぶく。そんなことが大人の世界でもあるのです。

人間だけが芸術を愛でることができます。私たちは文化的な暮らしをする人間として、誰もが自分の尊厳を脅かされずに幸せに生きる権利があることを忘れず、そして人を嘲ったり、陥れたり、悲しませたり足を引っ張ったりして自分自身の魂を汚すことがないよう、みんなで健全な社会を作っていきたいと思います。

そう思い続けないと、人は弱いからすぐに自分の欲に流されてしまいます。だから、倫理の学習は必要だと思っています。